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舞台 それいゆ 東京初日



ブログを書こう書こうと思っても上手く言葉が出てこなかった。それほどまでに美しい舞台。幕が開いた時、目の前にいたのは優馬くんではなく中原淳一先生。

優馬くんの演じた淳一先生は力強くて、どこか脆くて切なくて、でも本質的に美しかった。

優馬くんが出るから見てみよう。そんな軽い気持ちで見に行ったのにとてつもない衝撃と感銘を受けた。あたしは戦中戦後の女の子たちがどんな思いで生きていたかなんてこれっぽちも知らない。のにも関わらず彼女たちの思いに触れるたびに涙が止まらなかった。桜井日向子ちゃんの演技に心が締め付けられて泣かされた。「あたしだって我慢してるんだから、先生だって我慢してよ!雑誌に挿絵を載せ続けてよ!!先生の挿絵を楽しみにしてる全国の女の子たちはこれから何を楽しみに過ごせばいいの?!!」彼女たちにとって淳一先生の挿絵は薄暗い毎日を生きる光だったんだ。

先生と確執があったのにも関わらず、大切にしていた雑誌、ひまわりに買い物にくるという行動、あまさわくんに託した伝言「先生こそが造形美です。」彼女にとって淳一先生は図りきれないほど心の支えで、頑張る理由だった。


そして淳一先生の生きざま。美しさを追求する姿勢。彼は生涯本質的な美しさにこだわり続ける。そして新しいものに挑戦し続ける。優馬くんの演じる淳一先生の言葉がひとつひとつが心に刺さるんだ。淳一先生の存在を初めて知ったはずなのに淳一先生が話しているように聞こえるんだ。あの声としゃべり方を思い出すたびに涙が溢れだすんだ。「物が溢れる時代に、人々は誰かがいいと言ったものをさも自分が良いと思ったかのように錯覚してしまう。誰かにいいねと言ってもらうことに快感を覚え、誰かと一緒であることに安心する。そんなの美しくない!」自らを芸術家とは表さず職人、商売人だと言う。にもかかわらず、時に芸術家以上に作品にこだわり、職人、商売人以上に世の中が求めているものに敏感になる。

そんな彼の一生を垣間見て、美しいってなに?あたしは美しく生きられてる??そんな自問自答を繰り返さずにはいられなかった。あたしだって美しく生きてゆきたい。




「上向いて、胸張って、前」








雄大くんの助手さんも素敵でした。先生のアシスタントさんからイラストレーターになるまでの時間の中で変わっていく思いとか考え方、彼自身の成長を丁寧に演じてくれている気がした。淳一先生とは違う道を進むことになってしまったけどそれが普通だよね。って思うし、彼には彼の生き方をして幸せになって欲しいなって思う。


生まれて初めてのスタンディングオベーション。感動したな〜。そして初めて入ったけど初日ってすごいんだな〜とも思ったよ。
素敵な世界を見せてくれてありがとうございました!